ランニング後に飲むビールの美味しさって、なんであんなに格別なんでしょう?🏃♂️🍺
走り終えて汗をかいたあと、体の芯まで染みわたる“あの一口”。きっと多くのランナーが同じように感じているはずです。
しかし同時に、「運動後にお酒を飲むのは体に悪いのでは?」という疑問や不安を持つ人も多いですよね。
そこでこの記事では、科学的な根拠・ランナーの実体験・健康面の注意点・安全に楽しむ方法をわかりやすく紹介します。
ランニング後にビールを飲んでも大丈夫?専門的な視点から解説
結論から言うと、前提条件を守ればランニング後のビールは楽しめます。
ただし、ランニング直後の体ではアルコールの影響が普段より強く出るため、飲み方には注意が必要です。
● ランニング後の身体はどうなっている?
運動後は身体に以下の変化が起きています。
- 水分・電解質が不足している
- 筋肉が軽く損傷し、修復モードに入っている
- 血糖値が下がり気味
- 体温が高く、血管が拡張している
- 交感神経が強く働いている(興奮状態)
この状態でいきなりビールを飲むと、
- 脱水が進む
- 悪酔いしやすい
- 体温が急上昇しフラつく
- 筋肉の回復が遅れる
というリスクが生じます。
● ランナーが感じる“体のサイン”
私自身、ランニングサークルによく参加していますが、初めて参加した方の中には「走ったあとにビールを飲んだら急に立ちくらみした」という人がいます。
理由はシンプルで、身体がまだ運動モードのままだからです。
つまり、
「ランニング後にビール=絶対NG」ではないが、飲む前の体の準備が必須
ということです。
| ランニング直後の体 | ビールを飲むと起こりやすいこと |
|---|---|
| 脱水状態 | 頭痛・だるさ・悪酔い |
| 低血糖ぎみ | めまい・疲労感増加 |
| 体温が高い | 顔のほてり・酔いやすくなる |
| 心拍が高い | アルコールが急激に回る |
だからこそ、飲む前に「整える」ことが最も大切なんです。
ランニング後のビールが格別に美味しい理由
ランニング後のビールの“うまさの正体”は、科学的にも説明できます。
● 理由①:アドレナリン+達成感の相乗効果
ランニング後はアドレナリンやエンドルフィンが分泌され、気分が高揚します。
この状態だと味覚の感度が上がり、ビールの喉ごしがより鋭く感じられます。
● 理由②:喉の渇きが「爽快感」を最大化
汗を大量にかいた後は体が水分を求めているため、
普段以上に一口目の刺激が強く感じられるようになります。
● 理由③:冷たい飲み物が体温調整を助ける
走った後で上昇した体温に、冷たいビールの温度差が心地よく感じられるのです。
● 私の実体験「この一杯のために走る」
私はよく夕方に10kmほど走るのですが、ゴール地点の近くにあるクラフトビールのお店で飲む一杯がたまりません。
特にIPAのような香りの強いビールは、ラン後の感覚が鋭くなっている状態と相性が良く、普段より香りが立って感じます。
仲間と「今日も頑張った!」と言いながら乾杯する瞬間は、ご褒美そのものです。
| 条件 | ラン後ビールの美味しさ |
|---|---|
| 汗をかいている | 喉ごしが最大化 |
| 達成感がある | 「ご褒美感」が増す |
| 味覚が敏感 | 香りや苦みを強く感じる |
ただし美味しくても、“すぐ飲む”のは体に負担が大きいので、後半で詳しく説明します。
ランニング後にビールを飲むメリットとデメリットを深掘り
● メリット①:モチベーションの源になる
「走ったあとの一杯のために頑張れる」という声はよく聞きます。
ランニングを習慣化する上で、この“ご褒美システム”は非常に効果的です。
● メリット②:リラックスしやすくなる
運動後のエンドルフィンとアルコールのリラックス効果が合わさるため、気分がほぐれやすくなります。
● メリット③:仲間との交流が深まる
ランニングサークルの「アフタービール」は定番イベント。
ビールがあることで会話が弾み、コミュニティ形成にもつながります。
● デメリット①:脱水が進む
ビールには利尿作用があるため、水分不足の状態だと症状が悪化しやすいです。
● デメリット②:筋肉の回復を遅らせる可能性
アルコールが筋タンパク質の合成を妨げ、筋肉痛の回復が遅くなる研究結果もあります。
● デメリット③:悪酔いしやすい
ランニング後は血液循環が良いため、普段より早く酔いが回ります。
● デメリット④:飲み過ぎにつながりやすい
喉が渇いている状態だと、つい飲むペースが速くなりがちです。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 達成感と相まって最高に美味しい | 脱水が進みやすい |
| リラックス効果 | 筋肉の回復が遅れる |
| 仲間との交流が深まる | 酔いが回るのが早い |
ランニング後にビールを飲むときに注意すべきポイント(具体例多め)
安全にビールを楽しむために、以下のポイントを押さえる必要があります。
① まず水分補給を500〜1000ml
ビールを飲む前に水かスポーツドリンクをしっかり飲むのが絶対条件です。
特に夏場や発汗量が多い場合は、1L近く飲むこともあります。
② 食事で塩分と糖を補給
ラン後にビールだけ飲むのはNG。
私のおすすめは以下:
- 枝豆(塩分+タンパク質)
- 唐揚げ(ラン後は吸収がいい)
- おにぎり(特に鮭・梅)
- 冷奴
ラン仲間の間では、走ったあとに「コンビニおにぎり→風呂→ビール」という流れが鉄板です。
③ 15〜20分のクールダウン時間を設ける
ラン直後に飲む人がいますが、これは一番危険です。
私も昔、走った直後に缶ビールを開けたところ、急に頭がくらっとした経験があります。
心拍数が落ち着くまで待ちましょう。
④ ビールの量は500mlまでが目安
普段飲める量でも、ラン後は吸収が速いため、普段より少量を意識しましょう。
⑤ 風呂で温まりすぎてから飲まない
銭湯ランの後にやりがちですが、温まりすぎると血管が開いたままなので酔いやすいです。
毎回ランニング後にビールやお酒を飲んでもいいのか?
結論として、「毎回」はおすすめしません。
もちろん、ランニング後に飲むビールは最高のご褒美ですが、それを毎回のルーティンにしてしまうと体に負担がかかります。
● なぜ毎回は良くないのか?
理由は大きく4つあります。
- 1. 慢性的な脱水リスクが高まる
運動後はただでさえ水分不足の状態。そこで毎回ビールを飲む習慣がつくと、慢性的に脱水気味になりやすく、翌日のだるさや頭痛が出やすくなります。 - 2. トレーニング効果が下がる
筋肉の修復が遅れることで、特にスピード練習や筋トレと組み合わせている人はパフォーマンス低下が起こりやすいです。 - 3. カロリーが積み重なる
ビール350mlで約140kcal。毎日だと月4200kcal、年間では5万kcal以上になり、脂肪として蓄積されやすくなります。 - 4. 「飲まないと気が済まない」状態になりやすい
心理学的にも、運動のご褒美としてアルコールを紐づけると習慣化しやすいと言われています。
● 私の経験談:毎回飲んでいた頃の失敗
以前、私は「ラン後のビールを楽しみに走るタイプ」でした。特に夏場は走ったあとに毎回飲んでおり、仕事終わりのラン&ビールが習慣化していました。
しかし、その頃は翌日の足の重さや疲労感が取れず、「なんか調子が悪いな」と感じる日が増加。
ランニングアプリの記録を見ると、ビールを飲んだ翌日はペースが落ちていることに気づきました。
そこで、「週末とポイント練習以外はノンアルにする」と決めたところ、翌日の疲れが軽くなり、ランの調子も改善。
「毎回飲む」のは、意外とパフォーマンスに影響していることがわかりました。
● では、どれくらいの頻度なら良いのか?
週1〜2回程度が現実的かつ健康的です。
ランナー仲間の間でも、
- 平日はノンアルか炭酸水で我慢
- 土日のロング走の後にクラフトビールを楽しむ
- 大会後の打ち上げのみアルコールOK
というように、メリハリをつけて飲んでいる人が多いです。
| 頻度 | おすすめ度 | 理由 |
|---|---|---|
| 毎日 | △ | 疲労が抜けにくい・脱水リスク |
| 週2〜3回 | ◎ | 楽しみながら健康を維持できる |
| 週1回 | ◎ | ご褒美感が増す・体の負担が小さい |
| 大会前日 | △ | 睡眠質低下の可能性 |
無理に禁酒する必要はありませんが、ほどよく調整していくのが賢い選択です。
ランニング後のビールをもっと安全に・美味しく楽しむ具体的な方法
ここでは、「どうすれば安心して美味しくビールを飲めるのか?」をさらに深掘りして紹介します。
● ① 水分 → 塩分 → 糖 → ビールの順番を守る
ランニング後の補給の理想は以下の順序です。
- 水 or スポーツドリンク 500〜1000ml
- 塩分(梅干し・塩タブレット・味噌汁など)
- 糖(バナナ・おにぎり・ゼリーなど)
- 最後にビール
この順番を守るだけで、悪酔いや脱水のリスクは大幅に減ります。
● ② ビールの前に軽食を入れる
空腹でビールを飲むと吸収が速すぎてフラつきます。
ランナーに人気の「相性の良いメニュー」はこちら:
- 塩おにぎり+枝豆(定番)
- サラダチキン+冷やしトマト
- 唐揚げ(意外と良い)
- お味噌汁(塩分補給◎)
特に「塩おにぎり+ビール」は鉄板で、しょっぱさとビールのキレが最高に合います。
● ③ クールダウン+10〜20分の休憩は必須
ラン後すぐに飲むと、心拍数が高いままなので酔いが回りやすく危険。
ラン仲間の間でも、
- ストレッチ10分
- 散歩5分
- 水分補給
をしてから飲むのが“お約束”になっています。
● ④ 量を決めてから飲む
ランニング後は喉が渇いているので、気づいたら「2杯、3杯…」と進みやすいです。
目安は以下のとおり:
| 体型 | 適量 | 注意点 |
|---|---|---|
| 男性 60〜75kg | 350〜500ml | 夏場は水分を倍量にする |
| 女性 45〜60kg | 250〜350ml | 空腹時はもっと控えめに |
| 暑い時期 | 200〜300ml+ノンアル併用 | 脱水が早い |
● ⑤ ノンアルビールをうまく活用する
ノンアルビールは年々美味しくなっており、ランナーからも人気です。
特に、走った直後はノンアル→食事の後に本物のビール、という流れが安全で満足度も高いです。
私のラン仲間の中には、
- 走った直後はノンアルでのどを潤す
- 落ち着いてからクラフトビールをゆっくり飲む
というスタイルが定着している人もいます。
ランニング後に飲むビールと相性が良い“シーン別”の飲み方
ランニング後のビールは、シーンによって楽しみ方が変わります。
● ① 一人ラン → 自宅でゆっくり飲む
自宅で飲む場合は、冷えたグラスを用意するとさらに旨いです。
走った後に風呂→ストレッチ→ビールという流れは最高のルーティン。
● ② ランニング仲間とのグループラン
仲間と飲むビールは格別。
ただし話に夢中になって水分補給を忘れがちなので、水とビールを交互に飲むのが鉄則です。
● ③ ランステ&銭湯ラン
銭湯ランは人気ですが、注意点も多いです。
- 風呂に長く入りすぎない(のぼせやすい)
- 湯上がり直後にビールを飲まない
- 水分補給を徹底
私は銭湯ランのあとに「レモンサワー→ビール」の順で飲む友人を見ましたが、すぐフラついたため真似は禁物です。
湯上がりは特に吸収が速くなります。
【まとめ】ランニング後にビールを飲むのはOK!ただし“整えてから飲む”が絶対条件
最後にこの記事のポイントをまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 飲んでいい? | 適量・条件付きでOK |
| 美味しさの理由 | アドレナリン・喉の渇き・達成感 |
| デメリット | 脱水・回復遅延・悪酔い |
| 毎回飲むのは? | おすすめしない(週1〜2回が目安) |
| 安全に飲む方法 | 水分→塩分→糖→ビールの順序 |
| おすすめの量 | 350〜500ml(女性は250〜350ml) |
ランニング後のビールは、まさに“最高のご褒美”。
ただし、身体の状態を理解し、正しい順序と量を守ることで本当の意味で美味しく安全に楽しめます。
あなたのラン生活が、ビールと共にもっと楽しく、もっと健康的になりますように🍺🏃♂️✨

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